あなたの後ろにはやっぱり居ましたね

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逢坂さんは先ほどと同じようにして突っ込んできた。 やばいって!!死ぬって!!!童貞のまま死ぬって俺!!!魔法使いになれなかった!! 「東野成也ァァァァアアアアアアアア!!!!」 ( ゚д゚ )・・・・ このときばかりは死を覚悟したさ。木をも折ってしまうほどのパンチ力がある女と南斗水鳥拳なんて敵じゃないキック力を持つ女の挟みうちですもの・・・・ 気付くと俺は地面に倒れていた。またかよ・・・・ 大きな星が点いたり消えたりしている。彗星かな?いや、違うなぁ、彗星はもっとばぁー!って動くもんな。赤い彗星だねこれ・・・ 「見えるよ、ララァ・・・見えるよ、みんなが・・・」 「あ・・・壊れちゃったのかしら・・・ていうか逢坂さんたちどうしてこんなとこにいるのかしら」 「・・・・・迷子」 「え?迷子って・・・ここキャンプ場の川渡ったとこの森よ・・・だからあそこの生い茂った草の向こうはキャンプ場よ!」 「・・・・?」 どうやら逢坂さんは意地でも迷子でいたいようで、神咲さんの言う事すべてを「?」で返していた。 「ほらあんたも早く立ちなさい」 いや立てません!!!あなたのせいで立てません!! 「・・・もう・・・仕方ないわね!ほら、肩貸してあげるから!!」 なんとあの神咲さんが俺に肩を!? なんということだ・・・・ 「ほら早くしなさいよ・・・!」 「・・・・先に行く」 なんと俺が頑張って立とうとしたときに逢坂さんが俺に向かって歩き出し思いっ切り顔を踏んづけていった。 「あ・・・」 さすがの神咲さんでも唖然とした。 俺を踏んだ当本人は心なしか、少し笑ったようなでも、無表情のような顔で言った。 「・・・・気付かなかった」 「泣いて・・・・いいですか・・・?」 俺は神咲さんに引きずられながらキャンプ場へと戻った。地面で身体が擦れて痛かった。
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