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「ぐすん…ニュース見たときびっくりしたん……ぐすん…だからね!成ちゃんが私と同じ学校にくるんだって…ぐすん」
最初から完備されていたベッドに二人で腰掛ける。
「俺もびっくりっすよ、まじで!これがあれですよね、岡崎と渚みたいな運命的なですね」
このあとク○ナドについて永遠トークをしていますとまたしてもドアが開いた。
ていうか俺にプライベェェエエットというのは無いのですか!!なんで自動ドアの如く部屋のドアが開くんだ!!!
だが、今回は違った。
一つのクラス分はあるかというくらいの数の女の子が押し寄せてきた。
「え、なんすか…これ」
「成ちゃんってね、入学前にニュースで顔公開されてたじゃん?それでものすごい人気出ちゃって…この有様」
女A「きゃぁあああああああ東野くぅううん!!!!」
女B「彼女とか居るの東野さまぁぁぁあああ!!!」
女C「キェェエエエエエエ!!!!!犯してぇええええええ!!!」
女D「いやぁっぁあああああああななああ」
女E「ぎゃっこいいぃああああかっっこいいいいいゅあkぁぁ」
女F「写真よりかっこいいおおふぁおfじおgj」
女G「ボフン!(かっこよすぎて爆発)」
そんなうるさいほどの黄色い歓声を発している女子の中をのうのうと間を挟んで歩いてきた女子が居た。
すべてを見透かすような黒い瞳をしていて、艶やかな、セミロングの黒髪をしたスタイル抜群の女の子が先頭に立ち、俺を見下したような目をして言ってきた。
「あんたが噂の男生徒?」
「・・・は、はい・・・」
「調子に乗ったら・・・どういう目にあうか・・・わかるかしら?」
「あえて言おう、さっぱりわからなぬわぁぁぁあぁああああ!」
思いっ切り、蹴られました。
というより竜巻旋風脚もびっくりな勢いでした。
北斗の拳ばりに顔が吹っ飛ぶものかとひやひやしましたね。
南斗水鳥拳なんて敵じゃないかもしれない。
「なにか言った?」
「あなたに降伏します」
「よろしい、あ、あなたたちも同じよ?」
黄色い歓声を上げていた女子たちに向かっても言った。
俺の部屋を出ようとしたあたりで俺の方に振り返った。
「あ、私の名前は神咲 奏」
それだけ言って立ち去った。
それに続いて、女子たちも各部屋へと戻って行く。
「…てか血が」
「うわぁぁあん!成ちゃんの頭から血がぁああ!血がぁあああ!」
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