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「「ごちそうさまでした!」」
高い声だけのごちそうさまで俺は目を覚ます。
・・・
あれ?おかしいぞ・・・
「成ちゃんおはよ!」
「・・・おっはー!今日もね!一日元気にね!っておぉおおおおおおおおおい!!俺夕飯食ってねぇぞ!!え!?なんで起こしてくれなかったんだ!!!!」
「だってぇ・・・成ちゃんの寝顔が可愛いから・・・」
許す。
俺はお腹をさすりながら食堂から自分の部屋へと戻る。
部屋へ戻ると、またしても知らない少女がいた。だから俺のプライベートルームなんですよここ。
「初めまして、私は伊吹心(こころ)です。心と呼んでください。よろしくお願いします」
「あ、は・・・はい」
部屋の真ん中に正座しているこの子、リンゴみたいに赤い髪をしていてかなり長い、ケツに髪の毛届くんじゃね?シャナ的な、ね。
それでいて頭上にアホ毛が一本。
か、かわいいいいいいいうぃいいいいいいいい!!
「そのぉ・・・さっきは食堂でこっそり見てたんですけど・・・夕飯食べてなかったですよね?私が今から作りますから待っててください!」
キッチンに移動した。
エプロンを付けてキッチンで調理を始めたこ・・・ここここここ心。小さい背中とその守りたくなる可愛い顔が・・・もうっ!やばい!!
抱きしめても・・・よかとですか?
・・・・・・・・・・
「出来ましたよぉー!」
心は皿をテーブルに並べる。
オムライスだ。ケチャップで『萌えキュン』と書かれているオムライスだったー!!!
「食べてみて!」
「了解しますた、いただきますなりー!」
一口食べる・・・
「こ・・・これは!!!まさしく神の名に相応しい味ッッ!!これこそが!!かの有名なクッキングパパが目指した最高級の調理ッッ!!!!敢えて言おう!!!美味であるとッッ!!!」
「う、嬉しいでふ・・・そ、それじゃぁあ!!」
何故かリンゴのように顔を赤面にした心は部屋を飛び出していった。
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