第1章

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2年前、体育祭が近づいたあの日 実行委員の俺は教室で競技順の確認などをしていた。 俺以外誰もいない教室はなんとなく疲れて見えた。 ガラッ 急にドアが開けられ、俺はびっくりしてドアに顔を向ける。 クラスメイトの武井なんとかって奴がずぶ濡れで立っていた なんで濡れてんだって思いながら「どうしたの」と、聞いてみた。 「あ、うん…。び、びっくりした。だ誰もいないと思っ……って…っ」 「え!?ちょっ…」 武井が急に泣き崩れて、俺はまたびっくりした。 とりあえず椅子に座らせたが、泣き止む気配はなく、ただただ泣いていた。
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