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俺はどうしていいかわからず、こういうときのためにも、姉貴から少女マンガか何かを借りておけば良かったと、少なからず後悔した。
そんなしょうもないことを考えていたら、武井が急に顔をあげた。
「ごっごめ、んね、ゴメン…っ」
と声を絞り出して俺に謝ってきた。
その時俺は武井の下の名前を思い出していた。
学年でトップを争う美人によく挙げられる、『武井真未』と言えば有名であった。
涙でぐしゃぐしゃになっても、なおも可愛いと思わせる顔立ちであったため、やっと気づけた。
「いいけど、なんかあった?」
そんなことを考えながら俺は武井に質問してみた。
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