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「はあ~っ終わったあーっ」
大きな声と大きな伸びをして武井は疲れを発散させていた。
俺もちょっと首の当たりを抑えながら、ふと窓を見た。
夏が近づいているからか
日が沈むのはおそくなっていたが
それでも太陽は差し込む夕陽に姿を変えていた。
それが俺にはやけにまぶしく見えてなんだか苦しくなった。
「にしても、」
武井が急に口を開いた。
「矢島君がこんなにおもしろいと思わなかった!作業は疲れたけど今日はいい日だったな~。またいっぱい話そ、ね!」
満面の笑みでそんなこと言われたら、誰だって少しは照れる。
「お、おう。てか武井って…「あ!!!」
武井が急に声をあげた。
「なんだよ、今度はどうした。」
「武井じゃなくて真未って呼んで!友達でしょ?」
「あ、え、あ、ま真未?」
何故か緊張してしまった。
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