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「……外観的には変化なし、か。今のところは順調みたいだな」
ネムちゃん、なんかブツブツ言ってる。気になるけど今はナンパだ。失敗しそうな時は何とかしてくれるんだろう。
「お嬢さん、この私と一夜共にしてみませんか?」
そして俺は早速そこら辺を歩いていた女の子に声をかけてみた。
とびきり可愛い顔立ち、それでいてこの街中での人混みの中、一際漂わせる美女のオーラ。そして何とも言えない可愛らしく特徴的な2本のアホ毛。
美女パワー……1万、5万、10万……バカな!?まだ上がるだと!?
女の子を見る目なら誰にも負けない。集中すれば女の子のスリーサイズでも見抜ける。それがこの北沢EYE……!!
「へ……あ、あの……急に何を……」
「こらバカ。いきなりそんな声の掛け方はないだろう……」
これが俺のベストオブナンパ文句なんだ!!
「私、今急いでて……ん……?」
俺と女の子が目を合わせて数秒。女の子の目の色がなんだか変わった気がした。
「……効果あり、だな……」
「ん、何て言って……」
「あ、あの……すいません……見ず知らずの方に求めるのはおかしいと思うんですけど……も、もう我慢できないんです……!!」
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