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「なんでそうなるんだよ!?俺が一緒にいたからって街にいる見ず知らずの女の子がお前にチョコくれるわけないだろ!?なんか当てでもあるのか!?」
「あるわけないだろ!!ただ1人は寂しいからお前を誘ったんだ!!」
「だぁかぁらぁ!!何で俺なんだよ!?バレンタインデーでチョコを貰えなかったヤツに放課後無理矢理付き合わされる俺の身にもなってみろ!?」
「俺たち親友同士だろ!?片方が寂しがってたら慰めるのが当たり前だ!!」
「お前と親友になった覚えはねぇぇぇ!!」
照れやがって。
まぁ、しかし。このまま街のど真ん中でコイツと話してたところで街を行き交う女の子たちからチョコを貰うなんて無理だ。
素敵なシチュエーション……ダメだ。いくらでも思いつくが、どれも現実味がない。こうなったらプライドを捨てて1人ひとりに土下座してチョコを貰うか。
「俺は帰るからな。瑠美が家に来るかもだし……」
「許さん!!」
俺は純一を羽交い締めにした。
「は、離せオクトパス北沢!!」
「オクトパス北沢ってなんだ!?だから、女の子からチョコ貰うまで帰さないって言っただろ!?早く帰りたかったら、俺の手伝いをしろぉ!!」
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