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――この日が人生の境界線だった――
「またそんなこと言っちゃって。まあ、お前は強いからなー。」
正直、現状に疲れていた。
討伐ばかりの近況からの疲れと飽き。
お喋りにかまってるほどの元気はなかった。
「お前はいつもうるさ──」
……?
ふと自分の言葉が止まる。
【…───―。】
一瞬、世界が静まった気がした
あらゆるものの息遣いが止まる
言葉をいい終えるよりも前に
ふと、
周りの空間そのものに、
自分の中にある生命の根源のような部分に響く、異様な緊迫感が漂った。
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