始まりと終わり

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「――なっ、なんなんだよいったいっ!!」 この現状に取り乱さずにはいられなかった 急激な変動に思考がかき回される。 「…――くそっ」 リベルは力なくその場に座りこんだ。 〈危機ならば本能を掻き立てろ、 決してその場で立ち尽くすな〉 ・・・。 「ソルジャー」としての経験はしっかりと体に染みついたままのようだった。 深く刻み込んできた言葉に自然と体が反応する。 「…――だよな」 地面に膝をつけ呆然としていたリベルだったが、その言葉を思い出し重い体をしっかりと立て直した。
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