プロローグ

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《チリチリ…パチパチ…》 街の所々から、建物が損傷し火の燻る音が聞こえていた。 「ガルルル...」 不意に聞こえる唸り声 「―ッ!?  中に魔物が…?」 ≪ザシュッ――≫ 魔物はすぐさまこちらをターゲットととらえ、そのまま飛びかかってきた 「――くっ、ブラストッ!!」 瞬時に右手をかざす その手から放たれた旋風に敵は吹き飛ばされた。 「……マジかよ」 街に魔物が入り込む事など、前代未聞だった。 ―─大都市 セトラ─― この星の中で、最大の都市。 世界の中心。 眠らない街と詠われるこの街こそ、この星が生き続ける力の源だった。 今やこの星の「命」とも呼ばれるほどの発展を続けてきた、この大都市。 巨大なベールにつつまれたこの都市に、魔物が入り込むなどあり得なかった。
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