プロローグ

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そう口にした瞬間、 ― ピィィィーーーーッ ― 高い音が鳴り響いた。 空気を伝わって街中を駆け抜ける音。 「……???」 ふと気を取られた。 が、 すぐ敵に視線をもどす。 しかし… さっきまで勢いがあった魔物たちは、少し戦意が弱まったのか、唸り声をあげながらも襲ってくる様子はない。 「なんだか知らねぇが…今なら!!」 メインエリア。 この居住区で一番の広さを誇り、この街の人々が集ってもまだ余裕があるほどのスペース。 …あそこなら 一発、でかい魔法を使って魔物たちを吹き飛ばすことができる。 あそこに魔物達を集めて一斉に片づけられれば…。 「…――よしッ!!」 リベルは真っ直ぐメインエリアへと駆けだした――。
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