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「おにいちゃーん!おにいちゃーん!!」
自分を呼ぶ妹の声が遠くから聞こえてきます。
それでも自分は返事もせず、ずっと滝に魅せられていました。
「おにいちゃーん!!おにいちゃーん!!」
尚も妹は自分を呼びながら駆けています。
しかし自分は妹を無視して、力強い滝の姿を眺め続けました。
妹の呼び掛けがウザく感じる程、魅力を感じる滝だったのです。
「おにいちゃーん!!おにいちゃーん!!」
妹は叫び続けながら、ついに自分のすぐ側に息を切らしながら走り寄ってきました。
「おにいちゃん!!危ない!!」
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