五人目~第二部~

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帰り道、車の運転をしながら、考えた。 「野崎の失踪は偶然なのか?それとも、四年前の事件に何か繋がりがあるのか?もしかすると、犯人はやはり、野崎自身じゃないのか?でも、野崎が犯人だとすると、どうして、自分の身に降りかかった犯罪を再現する必要があるのか?」 その時、俺の中で一つの答えが浮かび上がった。 「待てよ!確かあの事件の犯人は、警察が踏み込んだ時は、すでに自殺していたはず…。あの事件で生き残ったのは、野崎啓介だけ。犯人は自殺したんじゃない!野崎に殺さたんだ。被害者の四人…いや、五人も、真犯人の野崎の手によって殺された!そして、何らかのショックにより、記憶を取り戻し、あの事件の続きを、四年の歳月を経て、繰り返しているんだ!!」
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