4月2日

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これは、恋じゃない。…出逢ったばかりで、恋なんてするわけない。 優しくされて、勘違いしたら、惨めになっちゃっう。 それに、ここで別れたら、二度と逢うこともないんだから。 良い年して、男に免疫が無さ過ぎも困ったもん。 恋愛スキルが足りなくて、こんなシチュエーションで、どう対処したらいいのか、さっぱり。 「何考えてんの?」 オレをチラチラ見ながら、難しい顔している。 「うーん、内緒」 言えるわけない。 チン! エレベーターが15階に到着。静かなフロアに降り、部屋の前まで送ると、 「送り狼にならないうちに、おやすみなさい」 と手を振って言った。 「花音、送り狼って、オレを襲うつもりだったのか?」 胸を抱くように、手をクロスさせ言ってみる。 「そう、ジフンさんイケメンだから、気をつけないと、襲っちゃうよ~」 こんな彼女を可愛いと思った。 チュッと唇にキスをすると、固まってしまった。 「今度は、オレが送り狼になろうか?」 耳元で言うと、 「おやすみなさい」 慌てて、エレベーターに向かって走ったいった。
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