4月2日

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「あっーー、良く泣いた。よし!!」 気合いを入れて立ち上がり、大きく息を吸い込むと 「亮のバカヤローーー!!あほんだらーー!!私を捨てたこと後悔しろーーー!!」 左手を腰に当て、右手を前に突き出し 「みてろよ~!いい女になってやる!!」 ふん、 「あ~スッキリした」 クックッククク…アッハハハ… へっ?誰もいないと思ってたのに、笑い声がした方に振り向くと、男の人がお腹を抱えて笑ってる。 「悪い、見てたら可笑しくて、ハハハハ………」 「ハハハ…」 そりゃあ、笑うよね。いい年した女が、海に向かってほえてんだから。私だって笑っちゃうよ。 「じゃあ」 別に言う必要もないんだけど、なんかつい。 くるっと後ろを向き、歩き出した。 格好よく、いい女ぶってと思ったのに、砂浜に足をとられて、ウワッ~なんて、ちっとも可愛くない奇声をあげ倒れてしまった。 「大丈夫か~?」 声の主は、走り寄って私に手を差し出してくれた。
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