4月2日

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その手に掴まって、立ち上がると、恥ずかしくて顔をあげれない。 「助けてくれて、ありがとう」 頭を下げる。 「いや、いいもん見せてもらったから全然」 この女、スカートがめくれてパンツ丸見えだって気づいてなかったんだろうな。 「オレみたいに、いい奴だから良かったけど、気をつけないとあぶないぞ」 いやいや、自分の事をいい奴なんて言う人ほど、あぶないんだよ。 彼の顔を見ると、多分いい奴だ。 顔で決めるわけじゃないけど、こんなイケメン君が悪い奴なわけがない。 「もう大丈夫か?」 「うん、ありがとう。もう大丈夫。」 彼は軽く手をあげると、去っていく。 グゥゥゥゥ……… 立ち去りかけた彼が、立ち止まりまたもやお腹を抱えて大爆笑。 恥ずかしすぎです。 「腹減ってんの?」 聞かなくても、わかるでしょ。 「…うん」 「オレも今から行くけど、一緒に行く?」 初対面の女を誘うなんて、オレもどうかしてる。 けど、コイツ面白い。 「一緒で構わないの?」 何言ってんの、私?
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