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なかなかイケメン君との食事とか有り得ないし、まっいっか。
彼について行った先は、大衆食堂のような居酒屋。
「ここでいい?最近よく来てるんだ」
「うん。」
彼について、店に入ると元気のいい店員さんが奥の個室に案内してくれる。
彼は、私に嫌いなものはあるかと聞き、ないと答えると、馴れた感じで注文している。
料理の前にマッコリがきて、お互い名前も知らなかったねと簡単な自己紹介。
「オレはジフン。よろしく」
「私は花音。こちらこそ」
ジフンさんは、切れ長な目、甘いマスク。で顔に似合わず逞しい体をしている。
「花音さんは…「花音でいいよ」じゃ、花音は何してたの?」
「あっあれね。あれは決意表明。」
「何に?」
「アハハハハ…、私を捨てた男に」
旅の恥はかき捨てってこと。二度とあわないから、何でも言えちゃう。
「えっ、ごめん。まずいこと聞いて」
「全然、もう傷も癒えてるから、大丈夫。気にしないで」
あんなに泣いてたのに?
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