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私達は気持ちよく酔って、2人で腕を組んで歩いた。
「花音、どこに泊まってるの?送ってく」
「私…送ってくれるの?なんか、いい気分。私がジフンさんを送ってあげる」
「何言ってんだよ~。襲われたらどうすんだ」
私は、立ち止まりジフンさんの頬を両手で挟み
「うふふ、私が襲われるわけないでしょ?可愛くないのは、自分が一番知ってる。ジフンさんこそ、襲われちゃう。私が守ってあげる。
さぁ、行こう。」
花音がそう言って、歩き出した。その腕をとり
「花音、それ本気?」
と聞いた。
彼女はキョトンとした顔をして頷く。
「本気って言うか、本当の事。そんなに気を使わないで。」
大体、今まで彼氏と言えたのが、亮ひとりだけだって時点で、わかるでしょ。
あんまり言われると、却ってショックかも。
「花音は自分を知らなさすぎ。」
気づけば、彼女を抱きしめていた。
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