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駅から歩いて15分ぐらいの所にそのアパートは建っていた。
周りには新しく建てられたマンションが並び、このアパートだけが時代に取り残されたような…どことなく寂しい雰囲気を見せていた。
昔からなぜか廃墟や古びた建造物に興味があった僕は、不動産屋に案内され一目見た瞬間に、このアパートを借りる事に決めた。
「中は見なくても良いんですか?」
苦笑しながら問いかける不動産屋さんに頷いて、僕は鍵を受け取った。
錆びかけた古い鍵…
古びたドア
建物の外観とは裏腹に僕の心は弾んでいた
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