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「まず始めに、水華は封印を解くよ。それから伶薙くんには僕達の力で伶薙くんの中に眠ってる力を引き出す。それが修行の第一段階。」
「その次に目覚めた力の完全コントロール。それが第二段階よ。」
「その後は実戦と応用。これが第三段階だ。二人は来週からは学校だ。と言うことで時空の狭間に空間創っちゃったんで其処で修行したいと思いまっす!因にその空間は時間の流れが違うからきをつけてねv」
可愛く(本人はそう思ってる)そう言った万樹に
『『…この人本当に神様なんだ…』』
としっかり再認識した水華と伶薙だった。
所変わりましてこちら、時空の狭間に出来た空間に霧澤一家と天草親子がいた。
「奏さん、伶薙くんの事は本当にいいんですか?」
「構いませんよ。いつも誰かの後をついてたあの子が自分から行動に出たんです。文句はないですよ。」
朗らかにそういうのは伶薙の父、奏だ。伶薙と同じく、人成らざる者を見ることが出来る。
仕事は神父と至って奏に似合いの職業だが、実は大の酒好きである。
この間も万樹と飲み潰れていた。
「あの子が自分から何かをすると言うことが無かったですから、皆さんには感謝してます。」
「でもこれから始まることは危険な事ですよ?」
「それでもあの子は自分で選びました。ならば私は何も言えませんよ。」
「そうですか… ではこれからサポート宜しくお願いします。」
「ええ、此方こそ。息子を宜しくお願いします。」
「それじゃあ始めるよ。先ずは伶薙くん。」
「はい。」
「こっちに来て! よしじゃぁポチッとなv」
そう言いながら万樹は伶薙の額に指を押し当てた。
「おじさん?一体な…」
そこで伶薙の言葉は途切れた。
否、伶薙の意識が途切れたのだ。
「…伶薙どうなるの?」
「大丈夫。目はちゃんと覚めるから。今彼は自分の精神世界の中で自分の能力の元を探しているんだ。だから心配ないよ。」
そう言って娘の頭を撫でる。
「(伶薙頑張って…)」
水華は心の中で応援した。
‐この思い届きます様に…‐
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