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「と、とにかく…だ…。
ステラも泣いてる女の子をいじめるのは、よくないと……思う…」
「………」
「天使は罪人にも最低限の慈悲くらいはくれてやるんだろ?だったら……その…」
「…………キヨト。なにがそれほどまでに可笑しいのですか?」
仕方ねぇじゃん。さっきからヒコにゃんが、俺の中の獣を揺さ振り起こそうとしてんだからさ。
もうあれ、つぶらな瞳とかって次元超えてるからな。直視して数秒で萌え萌えキュンだぞ。下手したらポメより可愛いかもしれないんだよ。それより猫の肉球揉みたい。
「ま、まあなんだ。とにかくここは」
「……うゆ?…ごりゅりゅんしゃま。お股にテントが…」
「気のせいだ!それはきっとヤク〇トの容器か何かの見すぎで…」
「……キヨ…ト…!」
あ、あるぇ~?
どうしてステラさんもそんなに怒ってるんでしょうか?俺の股にあるのはヤ〇ルトか何かの…
「……やゆゆとにょみたいれしゅ~」
いや何かとかそんなんじゃなくてマジでこれは女の子には見せられないくらいグロいナニでして決して寝起きの寝ぼけた女の子が無意識で見ていいものではないそうだだからヒコにゃん…
ずるっ……
orz
「………」
固まるステラ
「………ふ、ふえ…えぇぇ…」
マジ泣きしそうになるヒコにゃんこと氷心皐
「(´・ω・`)」
もう言葉では形容しがたい…罪悪感、その他諸々に押し潰されそうに
てか既に押し潰されちゃった俺
…もうお婿に行けない…グスン
数分後。
居間に待機させた三人(リムも起きた)の前に正座する俺。
正座なんて滅多にしないから既に足が痺れて来たが、今はそれより重大なお知らせがあった。
「………リム、ステラ……あとヒコにゃん。
俺……汚されちゃった…」
「……ッ!!」ステラ
「…はい?」ヒコにゃん
「シャワー浴びれば?」リム
「…うん。もうね、自信とか誇りとか奪われたのにね、うん、羞恥心だけ与えられてね………泣きたい」
「……私は何も見てません」ステラ
「だ、大りょうぶですか。ご主人様?」ヒコにゃん
「ワケわからん」リム
「オメーのせいだよヒコ猫がッ!!!」
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