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「……いいでしょう、飲みましょうか。私が煎れて来ます」
「ふぁいぃ」
ヒコにゃんは天然。ステラはアホ。
つまり、いい具合に釣り合う馬鹿同士なのだ。
「………ふぅ…」
「はふぅぅ……ご馳ちょうしゃまでしたぁ」
「お粗末様でし……た………あれ?」
だから流すし流される。互いがまったく知らないうちに、予想外の展開へと事を移行させてしまう。
そして、それに一番に気付いたのはステラ自身であった。
「………何故あなたと、悠々とお茶をしているのでしょうか…」
「ふぇ?……それは…」
「…何・故!どろぼーねこと同じテーブルで同じ茶葉で煎れた同じお茶を飲むのですか!?」
「…?あきゅまさんは誰とはにゃしをしてるにょでしゅ?」
「あなたに決まってます…!」
「……でみょ、あなたは自びゅん自しゅんのことを相手に聞いてりゅことになりゅましゅよ?」
「?……??」
しかし、言いたいことを上手く伝えられなかったステラのバトルフェイズは、既に終了していた。
「…………………」
「……はふぅ。美味しいですぅ…」
「……粗茶でしゅが…ハッ!?」
そして口調までハザードしていたようだ。
「……!ですが!あなたはキヨトを……私の大切な主に手を掛け、撃退されたことに懲りず、貞操をも危険に曝しました…!あなたは既に……万死にあたいします…」
「…ふぁい?でもでも、ご主人しゃみゃがわたしを、ベットに入れてきゅれたのでしから、合意の上と言う…」
「否っ!あなたは就寝中のキヨトに迫り、キヨトを脅迫したに違いありません!」
「うりゅぅ……もうしましぇんよ…。……それに……」
「……それに?」
「…ご、ごごごゆゆんやみゃにゃ、さきゅ晩、だ、だいっ、抱いて…みょらいましゅたしゅぅぅぅ……」
「~~~ッ!!?」
いくらアホの娘でも、男に抱かれると言うのがどういう行為なのかは周知のこと。
しかし、皐が言った抱かれたが、本当に'ただ抱かれただけ'というのは見破れなかった。というより考えなかった。
「…き、き…キヨ…ト……に?」
「ひゃい!だきゃれちゃいましゅた!」
その時皐に電力走る!激痛的な意味で。
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