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「そんな………そんなのってないだろ…」
「ええ、今のあなた。最高にぶざまよ」
一々刺々しい言い方に頬を引き攣らせながら、俺はステラの事を想う。
このままあいつが樹の手に落ちれば、一生ステラには自由がなくなる。それどころか生き物としても扱われない……って、そうか。樹はステラと何らかの方法で交わるって言ってたから、融合でもするのか。
だったら気にする事はないか…。
「……………」
……いやいやいや、それは違うだろ。
ステラがあいつのモノになるんだぞ?それがどうでもいい事か?そんなワケないだろ。
ステラを助けたい。
どうやってだ?力も何もない、今から死ぬ人間に何が出来る?何もないだろ?大人しく死んでろよ。
だけど見ているだけなんて、嫌だ。
あいつは仲間……いや、家族の一員だ。俺を守ってくれた天使だ。
恩だってある。まだ返せていない。
ここで死んだら後悔だらけだ俺の人生。
「だからさ……戦いなさい、嘘人」
「え?」
閻魔は俺を見下ろしながら、優しく。だが強く言った。
いや……命令だ。
「あなたには戦う使命がある。異業の者と交わり力を秘めているあなたは、戦う義務がある」
「ちょ、待て!今何て!?」
俺が一人テンパっていると閻魔は俺の椅子を立たせて、俺の目の前までリムを引っ張って来た。
そして
「さ、彼女をあなたのモノにしなさい」
爆弾発言をした。
「は、は?はぁ?!それ何てギャルゲ!?」
「ググりなさいクズ。さあ、はやく」
早くって急かすなよ……って違う!何だよこの急展開!?何てギャルゲ展開だよこれは!
リムを俺の女にしろってか?犯罪です!嘘人、犯罪はよくないと思います!えっちいのは
「あなたは知ってるハズよ。彼女との交わり方を」
いかんとよ、へ、はい?!
交わり方……って、うん、はい?や、駄目だよね、合法的じゃないよね、ベア○ド様怒っちゃうよね。
このロリコンどもめ!って。
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