薄幸の美少女

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私のファンはパンデミックの如く世界中に広まっていた。 そんな19歳の夏、私は事故にあった。 私がとあるスタジオで収録を行っていた時、突然天井が崩れ落ちて私に直撃したのだ。 -10年後- 頑張って下さい。応援してます! 「ありがとうございます。そのバックのブランド、私も好きです。」 デビュー当時から応援しています! 「あの頃の自分はまだ今より未熟で恥ずかしいです。」 お会い出来て嬉しいです! 「私もです。体に気をつけて下さいね。」 私は日本での握手会を行っていた。 みんな私を応援してくれている。 私は幸せだ。 10年前、天井の瓦礫は私に当たったがお医者さんのおかげもあって私は翌日には目を覚ますことができた。 5年前から私は世界を回って寄付をしたり握手会をしたりしている。 時には毎日沢山の子どもたちが餓死している国、時には内乱が起きている国、戦争に悩まされている国。 私はこの5年間にいろいろな国をまわることができた。 まだまだ遠いが世界は少しずつ平和になってきている。 そんな仕事ができている私は幸せ者だ。
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