思わぬ場所で

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今日も頑張ろうと控え室を出ると、そこにはいつものきらびやかな世界が。 店はかなりの有名店で、この不況の中でも客足の絶えることはない珍しい店だった。 この一週間だけで、ものすごい札束をテーブルにおいている女性や、競い合うように高級な酒を頼む女性、テレビで見たことのある著名な女性、中には男もいたり。 ものすごい客層で、そりゃ人手が足りないわけだと初日に唖然としたものだった。 「響! 今日は悟のヘルプよろしく!」 「はい!」 今日はどんな女性なんだ。 昨日まで3日連続できていた東大教授の奥さんだという女性か? ‥いや、それはないようだ。あんな線が細くなかった‥ 「‥‥え‥?」 ふとヘルプのテーブルを見ると、そこにはなんと昼間あったはじめさんが座っていた。
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