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「はじめちゃん、この子でしょ?響って。」
「ほんとにいた。」
頷きながら、はじめさんは俺の顔をまじまじと見ていた。
「どうも。」
彼女に頭を下げると、悟さんがその様子を見て
「お、響の知り合いなの?」
と問い掛けてきた。俺は
「ええ、と‥昼間に劇的な出会いをしまして。」
と、言ってみた。
「そうなの?」
悟にそう聞かれて、はじめは口を尖らせながら
「劇的に転ばされて、靴を壊されたの。」
と、はっきりといわれた。
「‥‥‥‥‥」
一瞬その場が凍りつく。
「‥そうなんだー。そりゃビックリだね。」
悟さんが慌ててフォローをしてくれた。その姿にカナさんは笑いを必死にこらえている。
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