1182人が本棚に入れています
本棚に追加
悟さんは悪くない表情をしていたから、俺はすぐに立ち上がると
「何いってんのよ、いいわよタクシー捕まえるから。」
と断られそうになった。
「はじめさん、響の車乗り心地いいよ。なんてったってアストンマーチンだからね?」
「アストン‥? それっていい車なの?」
「高級も高級。ボンドカー作ってる会社だし。しかも響が乗ってんのは土地が買える車だよ。」
悟さんもそう助け舟を出してくれたので、俺は慌てて
「今すぐしたくしますから!」
と事務所に走っていった。
その姿を見てカナさんと悟さんは楽しそうに笑っていたけど、俺はかなり必死だった。
最初のコメントを投稿しよう!