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「そうだ、じゃ、俺これ一足持っておくから、今度会ってよ。」
「ええー?」
あからさまにダメな声を出す彼女を説得するべく口からどんどん言葉を出す
。
「いいじゃん、ね! 俺結構体空いてるからさ、いつでも呼んでよ。」
彼女は俺の押しに負けたのか、渋々
「‥まあ‥いいけど。今度があればね。」
と言ってくれた。俺は調子に乗って続けた。
「あるある。俺に連絡頂戴ね。連絡くれたらすぐに遊びに行くから。」
彼女は呆れたような顔つきだったけど、困ってはいなかった。
珍しくがんばった俺は、そのことが満足だった。
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