夏が連れてきた運命

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あら…?意外と淡泊な反応。もっと慌てたりするかと思ったのに。 ちぇっ…つまらないの…。 まぁいいわ、俄然この青年に興味が湧いてきてしまったのは事実。 一時ゴミ拾いは中断してこの青年とのコミュニケーションを試みてみよう。 私は青年の隣に行く為に自転車の裏手に回った。 あれ…?こんな所に凄い物があるのね。 青年のすぐ後ろには何処からか流れ着いて来た大木がゴロンと無造作に転がっていた。 座るには丁度いい高さだわ。青年の方は座っている様子は見られなかったが。 私は大木に座るとまたかき氷を口に運び始めた。 青年はまた気にしない様な素振りで機械を洗いだした。 しばし青年の顔に見とれる。 機械を洗ってる時は真剣な顔してるんだけどね~…。 「ねぇねぇ、あなたさ、名前何て言うの?」 「何であんたに教えなきゃなんないんだよ?」 「いいじゃない!別に!私夏希って言うの、夏に希望の希!それで夏希。あなたは?」
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