夏が連れてきた運命

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「…あんたのその性格、羨ましいよ」 「…何が?」 「初対面の人とそこまで話せてさ、細かい所まで突っ込んで来る…俺には出来ないね」 ニヤリと笑って夏生は続けた。 「そんなデリカシーのない事をな」 「…なっ!失礼しちゃうなぁ!」 全く…!やっぱり二言目には嫌味なんだなぁ!! 「でも夏生、いつもここにいたっけ?」 私、最近は毎日来てたけど全く夏生の姿を見た事がなかった。 「ん?…あぁ、いや、最近だよ。子供の頃はよく来てたんだけどな」 「へぇ~…よく来てたのは海が好きだったから?」 「いや、俺のじいさんがココ好きでさ…そのじいさんに会いに来てたんだ」 「じゃあお祖父さんはこの海が好きだったんだね」 「あぁ、まぁな…だから、何となくその時の名残があるから来ちゃったんだろうな」 お祖父さんを思い出したのか少し優しい笑顔になった夏生。 夏生はお祖父さんが好きだったんだね。
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