夏が連れてきた運命

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「あんたは…何をしにここに?」 「えっ?私?私は毎日ここのゴミを拾いに来てるの」 「…はっ?ゴミを?何で?」 きょとんとした表情をした夏生。その後苦笑いを浮かべて続けた。 「そんな事して…あんたに何のメリットがあるんだ?」 「別に見返りなんか求めてないよ」 私は首を振った。これだけは自信を持って言える。 「ただ単に私はこの海が好きなだけだよ、自分の好きな場所が汚くなっていくのが見ていられないだけ」 夏生はしばらく呆気にとられた様に私の顔を見て、そして次第には笑い出した。 「なっ…何がおかしいのよ!?」 「はっはっ…いや…すまん、別に馬鹿にしたわけじゃないんだ、あんたもつくづくお節介だと思ってな」 そう言うと夏生は水平線を眺めたまま続けた。 「俺のじいさんも…あんたと同じ事してたからさ」 「えっ…そうなの?」 「あぁ、それも毎日…な」 なんとまぁ…類は友を呼ぶじゃないけど…面白い事もあるもんね~…
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