深緑の人工樹海

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「制限時間は無し、相手を気絶させるか動けなくなるまで叩きのめすかは自由だ。ただし、降参した相手に手を挙げることは許されない」 想像以上に厳しい言葉と先生の目つきは本気だ。 「降参する場合はピンバッチに向かって行ってくれ、俺がすぐに迎えに行くからな」 このバッチはマイク機能も付いてるのか…… 俺はまじまじと多機能を有するピンバッチを見つめていた。 「さてと……前置きは以上だ。質問はあるか?」 両腕を組み、堂々と立っていた先生は辺りを見回す。 「ない……と。それじゃあ1班と3班の班長は前に出て来てくれ」 ゆっくりと息を吐いた先生は手招きして自分の前に呼ぶ。
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