318人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の横にいた霧島が表情を引き締めゆっくりと歩きだす。
先生の前につき、ピンバッチを受け取る彼女だが、その表情はどこかムスッとしている。
理由は簡単。1班の班長がどうにもいけ好かない奴だからだろう。
「やっぱり君達の班だったのかい、わざわざ勝ち星を貢献してくれるなんてご苦労様だね」
伊集院翼……白髪が特徴的で瞳は彼の人格を表しているような冷たい青、金持ちのボンボンらしく偉そうなとことか、人を見下すところが俺は大っ嫌いだ。
視界にすら入れたくないのか、霧島は露骨に伊集院を避け、ピンバッチを受け取った後俺達の元へ帰ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!