深緑の人工樹海

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――わかった。 浅く息を吐き、右手に意識を集中する。 何十回とやってきた事だ、大丈夫……いつもどうりに。 「よし……」 右手から僅かに感じる重み。その手にはしっかりと飛燕が握られていた。 胸の内で僅かに安堵しながら、具現化をすませた霧島達の後を追う。 「しゅーちゃん、頑張ろうね!」 盾を持った唯が、追いついて来た俺に気づきニッコリと微笑む。 「ああ、頑張ろう」 刀を持ってない左手でグーサインを作り、俺は返事を返した。
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