深緑の人工樹海

32/68
前へ
/411ページ
次へ
ッ! 倍!? 「唯ッ! 前方からかなりの攻撃が来る、いけるかっ!?」 冷や汗が背中を伝う。素早く刀を抜き放つ俺は、攻撃が来るであろう前方を見つめ、防御能力に特化した唯に頼んだ。 「わかった! やってみる」 薄紫の瞳に真剣な色を宿した唯は、俺達の前に素早く出る。 「『エンジェルフェザー[ディフェンスモード]』っ!」 カシュッ、という音と共に白銀の盾に付いていた羽が外れ宙を浮く。 4つの羽は空を駆け、唯の前に正四角形の障壁を造り上げた。 「みんな、後ろに!」 素早く、唯の後ろに身を隠した次の瞬間…… 爆弾でもぶっ放したのかと思うほど、激しい衝撃が前方の障壁と地面から伝わってきた。
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!

318人が本棚に入れています
本棚に追加