深緑の人工樹海

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「はぁ……」 浅いため息が耳に入り、うずくまってる圭介から視線を伊集院に移す。 「全く君はどうしようもない馬鹿なのかい?」 冷ややかな視線を浴びせる伊集院は、仲間がやられたというのに冷静だ。 「まあいい、そこで休んでなよ」 周囲の気温が下がった? 何かやるつもりなのかしら…… ひんやりとした冷気に周囲が包まれた。それと同時に伊集院の体を包むように、制服が透き通って見える程透明な氷の軽鎧が彼を包むこんでいた。 「『氷人一体』……」 氷の鎧に見を包んだ伊集院がぽつりと零す。 ついに使ったわね…… 伊集院の姿を目視し、これからが本番だと再確認する。 レベル1にはレベル1で対抗ッ!
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