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シルメリア「ッッ!?」
絶月「まったく、説教なんて俺らしくない、じゃ俺は寝るから後は勝手にやってな」
言うだけ言ってスキマを使い部屋に戻る、マオがこの空間に驚いてたのがわかったがまぁいいか隠す程のことでもないし
ギネシス「行ってしまったか」
マオ「アイツ一体何なんだよ、空間その物を開いて移動なんて」
サラサ「禁書創るくらいだしできてもそんな驚かないと思うな」
一時しらけた空気でギネシスが口を開けばその他も続々と口を開く
レナリア「それにしても不気味な空間だな、目玉がこっちを見ていたぞ」
マオ「それには触れたくなかった」
スキマから覗く無数の目は初見の者には矢張り悪趣味と言われるようだ
晶「凄い人だね」
千寛「アレは人なのか?」
勇者+αは絶月の存在について話しているようだが晶は何か感激したような眼差しで絶月が消えた空間を見つめる
シルメリア「………父様」
ギネシス「なんだねシルメリア」
そんな中父と娘の会話が出されている
シルメリアの方は何か申し訳なさそうな顔付きでギネシスを見る
シルメリア「……先程、私が無理を言って父様を困らせてしまった事をお許し下さい、勇者様が好きなあまりに物事をちゃんと見れなかった私が悪かったんです」
今更だなと言いたくなる台詞を吐き父に頭を下げ謝罪するシルメリア
その姿に父のギネシスも困惑
ギネシス「い、いやいいんだよ、自分の間違いに気付ける事はまだやり直しが利くと言うことだ」
シルメリア「では許して下さいますか?」
ギネシス「勿論だとも、亡き妻の忘れ形見であるお前を甘やかし過ぎた私の責任でもあるのだからな」
感動的な会話にいつしか皆その部屋から退室していて二人だけしか残っていなかった
レナリア「まったく、あんな空間は私には無理だ、肌がむず痒くなる」
サラサ「私もちょっと」
マオ「姫親子の会話なんだぜ?そんなこと言うか普通」
退室した奴等は廊下を歩きながらそう言いだす
千寛「もしかしてアイツ、コレがわかったから帰ったんじゃ」
晶「それはどうなんだろうね」
こっちは絶月が帰った理由が逃げたのではと疑問に思い歩いていた
こうして各自部屋に戻り眠りについたのだった
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