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阿部「魔法はともかく、少女になるのは御免だな」
QB「いや、契約しても性別や年齢までは変わらないはずだよ」
QB「それに、魔法少女になる契約を交わせば、何でも好きな願いを一つだけかなえてあげられる」
QB「阿部高和、君ほどの素質があれば、万物の神になることだって可能だろう」
阿部「へえ、そいつは太っ腹じゃないの」
ほむら「早まってはいけないわ、阿部高和!……さん」
ほむら「魔法少女になったが最後、平穏な生活は二度と戻ってこないわ。魔女との戦いに永遠に身を投じることになる」
阿部「魔女?なんだか知らないが、女の相手は御免だね」
QB「その心配はないよ。魔女は便宜上の呼び名に過ぎないからね、性別なんて概念はないに等しい」
阿部「俺は男しか相手にしない主義なんだがね」
ほむら「魔女を相手に何をするつもりでいるの……?」
QB「暁美ほむら、どうして邪魔をするんだい?阿部高和は君にとって初対面だろう?」
ほむら「彼を魔法少女にすれば、まどかにも危害が及ぶのを私は知っているわ」
QB「君は……」
QB「……」
QB「いいだろう、日を改めることにするよ。まだ機会はあるだろうしね」
ほむら「意外にあっさり引き下がるのね」
QB「正直、こんなに優秀な人材なのに、勧誘に気が乗らないんだよ……」
ほむら「まあいいわ」
ほむら「阿部高和……さん。貴方も魔法少女になろうなんて思わないこと……思わないでください」
阿部「無理して敬語にしなくてもいいぜ」
ほむら「感謝するわ」
ほむら「魔法少女は貴方が思っている以上にリスクが大きすぎる……覚えておいて」スッ…
阿部「……」
QB「阿部高和、僕は諦めないよ」
阿部「俺も諦めないぜ」ジイ
QB「諦めたくなってきたよ」
マミ「……」テクテク
QB「やあマミ、パトロールかい?」
マミ「あらキュゥべえ。ええ、見滝原の平和は私が守らないとね」
QB「さすがだね、マミ。そんなマミを見込んで頼みがあるんだ」
QB「優秀な素質を持った魔法少女候補に、マミの戦いぶりを見せてやってほしいんだ」
マミ「へえ……ええ、構わないわよ」
QB「ありがとうマミ!」
QB「紹介するよ、魔法少女候補の阿部高和だ」
阿部「よろしく」
マミ「えっ」
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