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まどか「なんだか広いところに出たね」
さやか「ん、あれ何だろ。なんかぬいぐるみみたいな」
シャルロッテ「……」
まどか「それに、周りにも何かいるみたいだよ」
ピョートル「……」カサコソ
さやか「うわ、なにあれ。コウモリみたいなのがいっぱい」
まどか「ねえさやかちゃん、これって、私たち危ないんじゃないのかな……?」
さやか「あ、まどかもそう思う?なんかさ、いや~な汗が……」
ピョートル「……」ギロッ
まどか・さやか「あっ」
ピョートル「ピギーピギーピギー」バサササッ
まどか「うわわわっ、飛んできたよ!?さやかちゃんっ」
さやか「何ボーッとしてるのさ!?逃げるんだよ早く!」
まどか「さやかちゃ、そんな引っ張ったら、あっ」ズベッ
さやか「まどか……!?」
まどか「ひっ」
ボキュッ
ピョートル「ピッ」ボトッ
マミ「あなたたち、大丈夫!?」
QB「へえ、迷子で、しかも生存者なんて珍しいね……って、君たちは!」
さやか「何これ、どうなってるの?」
QB「やあ、僕はキュゥべえ。僕と契約して、魔法少女になってよ!」
まどか・さやか「えっ」
QB「あ、ピンクの髪の子。君はいいから」
マミ「キュゥべえ!こんな所で勧誘しても混乱するだけよ!」ドンッドンッ
QB「ああ、動揺ってやつかい?人間は情報処理の効率も感情が左右するんだね。非効率だよ」
まどか「魔法少女って……」
さやか「あたし、夢でも見てるのかな……」
マミ「驚かせちゃってごめんなさいね、すぐに片付けるから」ジャコッ
さやか「凄い、あんなにいたコウモリが、一匹残らず……」
まどか「それに、なんだか踊ってるみたい。かっこいいな」
QB「マミはベテランの魔法少女だからね、あの程度は朝飯前さ」
さやか「あたしも、魔法少女になったらあんなふうになれるの?」
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