阿部「やらないか」 QB「えっ」

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上条「それに、他のことなんて、やっていける自信がなくて」 さやか「恭介……」 上条「だって、バイオリンは好きだったし、結果も残せたからさ。人並みにもできない他のことなんて、やりたいとも思わなかった」 上条「そんなの寄り道だって、バイオリンの邪魔になるって」 阿部「でかい拠り所を持っちまった奴ってのは、それに寄りかかりたくなっちまうもんさ」 阿部「でもな、24時間そんな状態でいられるわけがない」 阿部「そんなものなくたって、案外平気で生きてるし、周りも変わらないんだぜ」 阿部「お前がバイオリンを一生弾けなくなったとして、さやかは離れていくと思うかい?」 さやか「……」 上条「あ……」 阿部「まあ、俺に言えるのはここまでだ。あとは二人で頑張りな」 上条「……ありがとうございます」 阿部「それでも何も見つからなかったら、俺がとことん生きる喜びを教えてやるぜ?」ズイ 上条「いえ!全力で頑張ります!頑張りますから!!」フルフル さやか「阿部さん!いい加減にそれしまってください!」 阿部「……」 QB「どういうつもりだい?あのままなら美樹さやかは魔法少女になったっていうのにさ」 阿部「俺は話をしただぜ?」 QB「……まあいいさ。阿部高和、君が契約してくれさえすれば、美樹さやかなんて小さな誤差にすぎないからね」 阿部「俺の方も、そろそろおさまりがつかないんだよな」ジイイ QB「」ダッ 阿部「そういつも都合よく逃げられると思ったのかい?」ガシッ QB「えっ」
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