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杏子「あんたとあたしと、それに巴マミか。これだけ揃ったら余計なくらいなんじゃねーのか?」
ほむら「いいえ、まだ戦力不足なくらいよ。だから、阿部高和を交えて話しておきたかった」
阿部「どういうことだい?」
ほむら「近いうちに、ワルプルギスの夜という超大型の魔女が来る。これまでの魔女とは桁の違う、強大な魔女よ」
ほむら「インキュベーターは必ず、その機に乗じてあなたに契約を迫ってくる」
ほむら「だから、約束して欲しい」
ほむら「私たちに何があっても、絶対に魔法少女にならないで」
阿部「……」
杏子「何だよ、戦力は少しでも多い方がいいんじゃねーのか?」
ほむら「あなたには後で説明するから、今は黙ってて」
ほむら「どうなの、阿部高和……!」
阿部「……ああ、わかった」
ゴウンゴウンゴウンゴウン…
≪大型の嵐は見滝原市を直撃、この嵐は明日未明まで続く見通しで……≫ザザザ
まどか「ほむらちゃんたち、大丈夫かな……」
さやか「きっと大丈夫だよ、マミさんもほむらも、あと杏子ってのも強いもん」
まどか「私、何もできないなんてつらいよ……私にも、力があったらよかったのに……!」
さやか「……」
阿部「妙な気は起こすもんじゃないぜ」
さやか「あ……」
阿部「お前まで行ったら、そこの嬢ちゃんは余計にきついはずだ」
さやか「……」
さやか「あの、阿部さんは……」
阿部「仕事でな、車の部品を運ばなきゃならない」
阿部「ついでに避難所をまわって食料の運搬もやってるよ」
さやか「そうじゃなくて、その……」
阿部「……」
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