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ほむら「でも、それでも……」
阿部「安心しな、俺は魔女にはならないさ」ガシッ
QB「ん?」
阿部「要は魔女になる前に、人の姿でいられるうちに、ソウルジェムを砕いちまえばいいってことだろ」
阿部「今ならできるはずだ。鉱石も砕いて、燃やし尽くすような、力強いピストンが」
QB「それと僕を掴んでいるのと、何の関係があるんだい?考え直した方がいいんじゃないかな?残された時間はもっと有意義に使うべきじゃないかな?」
阿部「生まれてたった二回目の、全力の腰振りだ。オナニーなんかじゃ惜しいだろ?」
QB「わけが!わけがわらないっ!」
マミ「阿部さんっ……!」
杏子「おっさん……」
ほむら「阿部さん……」
阿部「こんなひどい最後に、泣いてくれちゃって……本当、魔法少女ってのはいい女ばっかりだな」
阿部「胸ん中が、パンパンだぜ……」
QB「きゅっぷい!きゅっぷい!きゅっぷ……アッーーーーーーー」
ピカッ…
まどか「ほーむらちゃんっ!」
ほむら「ひゃっ」
まどか「あはははっ、いい反応!急がないと次の授業、移動教室だから遅れちゃうよ?」
ほむら「うん、すぐ行くから!」
ほむら「……」
ほむら(目が覚めると私は病院のベッドの中にいて、またあのループ前に戻っていた)
ほむら(ただ違ったのは、ソウルジェムが手元になくて)
ほむら(私が魔法も使えない、ただの人間だったということ)
ほむら(阿部高和のことは、誰も覚えていない)
ほむら(私の記憶が残ったのは、私の魔法の性質のせいなのか)
ほむら(はたまた、まどかに集中していたはずの魔力を持った『阿部高和』という存在自体が、私の能力によって誕生したイレギュラーだったのか)
ほむら(もう確かめる術はない)
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