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「母様。」
きがつけば息子のアポロがそこにいた。
「生きていたんだね。私はだめな龍王だよ。」
「りっぱですよ。エリコ様が言っていました。世界も生き物なんだって。母さんみてください僕は暗黒をぬけたからこそ素晴らしい世界の主になれました。」
まわりはキラキラ光る星、一つの赤い惑星をかこむように美しい惑星がまわっていた。
「母さんあれが僕が育んでいく惑星です。母さんが作った素晴らしい世界のような世界を僕は作りたいです。」
いつのまにこんなにりっぱになったのだろう?
父親のそばに常についていた最後の若い息子がここまで大きくなるとわ。
体にまとうウロコも母と父の血がまぢりあい美しい紫に金のもよう優しいこの空間のような瞳は父親そっくりだ。
「空間をおさめるのは簡単なことじゃないよ。どんな時でも暗黒に身を任せてわいけない。」
私は負けてしまった。太古からありつづける暗黒に……。
「母さん僕は暗黒に生命を吹き込みここを創ったのです。母さんこそお気をつけて。」
銀色のたてがみなびかせ惑星のほうに去っていく。
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