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雅一は、沙弥が卒業した後、荒れまくっていた。「かっこいい」と騒がれていた雅一。
半年の間に、「タラシ」として騒がれていた。
それでも、モテていた雅一。
部活も真面目にしていた。
その他は、別人のようにだらしなくなっていた。
だけど、さつきとは、普通に話していた。
本当は、ダメだって雅一本人もわかっている。
だけど、どうしても本気になれないそうだ。
そんなある日、楓は、雅一を呼び出し叱った。
楓「沙弥さんが今の雅一を知ったら傷つくよ!!自分のせいかって思うよ!!」
雅一「・・・先輩は、関係ないよ。何?楓が先輩のかわりになってくれんの?」
楓「なれないよ。あたしは、あたしだから。けどね、沙弥さんを想ってた雅一のこと好きだった!!沙弥さんになりたいって思った!!」
その頃、そんなふうに怒ってくれる相手がいなかった雅一。
楓「でも、今の雅一は嫌い」
そう言って立ち去ろうとした楓の手を掴んだ。
雅一「・・・嫌いにならないで」
楓は、泣きそうだったから雅一の方を振り向けなかった。
雅一「少しずつでもいい?好きになるの」
弱い子どものような声、そして楓の腕を握っている雅一の手が震えていたこともあり、楓は雅一を抱きしめていた。
この日から、楓と雅一は付き合うようになった。純愛じゃないし、真実の恋じゃないかもしれないけど、楓は幸せだった。
そして、今もこの二人はうまくやっていっているらしい。
結局、楓の愛の力が勝ったのかな?(笑)
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