Little Rose in the sight

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そのまま…… そっ、そのまま…… ガンサイトには、1隻の燃料を積んだ輸送船が捉えられている。 真夜中の闇に溶け込むような深紅の瞳が、緊張からか瞬きを忘れていた。 『無理はするな。ヤバイと思ったら逃げろよ』 味方からの通信も、耳に入ってはいなかった。 少女の額を、つうっと汗が伝う。 少女の任務は、あの輸送船にナパーム弾を直撃させ、爆発で港の機能を麻痺させること。 そのためには港の燃料タンクにも引火させる必要があった。 しかし、敵の防衛網をギリギリて突破してきた彼女の部隊には、これ以上近づく時間も、ムダ弾を撃つ余裕も無かった。
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