十章 「トラの所へ…」

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「カンちゃんいいよ。あたしを刺して?」 あたしはゆっくりと手を広げて目をつぶった。 「ふざけんじゃねーよ!」 叫んだのは大輔だった。 「何が責任だよ?何が恨みだよ?カンちゃん何もわかってねーよ!そんな自分が作り上げたエゴで仲間巻き込むんじゃねーよ!」 「仲間殺される気持ちわからねーだろが!」 「わかんねーよ!そんな事!だけどな、仲間を失う辛さや仲間が傷つく辛さはわかんだよ!!一緒だろが!!」
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