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僕と彼女が出会ったのは、小学一年の時、机と椅子が整然と並べられた竹組の教室の中だった。
当時、お花係に任命された僕は、花壇に植えられた花々に水を与えるため、朝一番に教室を訪れるのが日課だった。
ちょうど係の仕事にも慣れてきた頃には、誰もいない教室を訪れることに、無意味な面白みと果たされることのない好奇心を抱いていた。
けれどある日、教室の扉を開けると一人の女の子が窓際の席に座っていた。
それが彼女、カヅキだった。
授業で先生からカヅキさんと呼ばれる度に、何だか男の子みたいな名前だと僕は思っていた。
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