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「…っ…さすが山崎くんの姉と言ったところか…」
斎藤さんは少し汗を流しながらも微かに笑みを浮かべる。
…この競技を楽しんでる…そんな感じだ。
私は止まらない鼻血を手で受け止めながら斎藤さんのお陰で私を忘れてる状態の歩さんから逃げる。
「和月さん…大丈夫ですか??」
私の下にいる隊士からの声
…ぶっちゃけあんまり大丈夫じゃないです。
私は苦笑いを浮かべながらも上を向き鼻を押さえて溢れる鼻血を止める。
「「「うわぁぁああぁ!!隊長ぉぉおおぅ!!!」」」
大きな声…
私が慌てて振り返ると斎藤さんが騎馬から転倒していくのが見えた。
…どうやら苦無を何本も投げられ避けていると1人の隊士の脚に当たりそうになり、それを庇い転倒…。
優しい…斎藤さん優しいよっ!!
でも…でもねっ!?
「さぁ…邪魔者はおらんくなったし…正々堂々戦おうや…恋歌ちゃん?」
嫌だぁぁああ"ぁ"!!!!
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