運動会(続)

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確かに…なんで一番隊の騎馬に……?一番隊長は沖田さんだよね…? 歩さんがそう聞くと山南さんは「あぁ」といいながら歩さんの後ろをチラリと見た。 「総司が貴方の下で支えたいと和月さん達が争ってる時に言ってきたので…」 …?! 「なっ!!//つまり…」 急に顔が紅くなるが直ぐに青くなる。 そして恐る恐る後ろを向いた 「もう…歩さん動き過ぎですよ」 歩さんの後ろには予想通り沖田さんがにこやかに立っていた。 「…っ総ちゃ…私っ…」 いきなり現れた(いや最初から居たし気付いた?)沖田さんに歩さんは固まった後目を潤ましだした。 「ちょっなんで…うわっ!!?//」 何故泣くのか聞こうとしたのだろう、近寄っていったら歩さんにいきなり抱き着かれて顔を真っ赤する沖田さん。 「ごめんなさい!ウチっ…総ちゃんに希望を持たせな…!」 …泣きながら言う歩さんの唇に沖田さんは指を当てる。 …もう言わなくていいよ、と言っている様に優しく微笑んだ 「…恋歌さんと恋仲に馴れないことなんて分かってます。希望が無いことだっては分かってますよ。…それに仮とはいえ、強引でしたが今私は歩さんと恋仲なんですよ?」 そう言いながら歩さんの頭を撫でる沖田さんはなんとも言えない温かみがあった。 「っごめんなぁ!…好きやで…総ちゃん」 そう言ってギュッと力を更に込める歩さんもなんだか可愛いかった。
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